防災対策

断水した直後はトイレに水を流さない方がいい?簡易トイレを選ぶときの3つのポイント

トイレットペーパー

地震が起きたときに電気と一緒に止まることが心配されるのが水です。

水が止まっても、備蓄しているものがあれば飲み水は大丈夫ですが、問題はトイレの水です。

今年の北海道や大阪北部での地震で、多くの家庭で断水が起こりました。一時的なものも含めると北海道では6万戸以上、大阪では9万戸以上の家庭で断水被害がありました。

断水前に浴槽などに水を貯める

バスタブ

断水すれば、しばらくは蛇口をいくらひねっても水が出てきません。そうなる前にできるのが浴槽などに「生活用水」を貯めることが対策として考えられます。

大きな地震があった地域では、水が出なくなる前に「とりあえず浴槽に水をためた」という人が多くいました。

トイレに水を流すのはNG!?

貯めた水の使いみちは、「洗濯」「洗い物」などにも使いますが一番に思い浮かぶのは「トイレを流す水」として使うということだと思います。

でも、その「トイレに水を流す」という行為が、ダメかもしれません。

なぜ水を流してはいけない?

地震の直後、その貯めた水をトイレに流すのはNGということは結構驚きでした。

貯めた水で、汚物は流れるかもしれませんが、問題はトイレではなく「下水管

大きな地震の直後であれば、下水管が損傷している可能性があるからです。

どこかで下水管が損傷していた場合、汚物が外に流れてしまうこともあります。

実際に、東日本大震災では、配管の損傷に気づかずに、マンションの上層階に住む住民が汚水を流し、下の階の住民に被害が出るケースが多数あったそうです。

集合住宅の人は要注意

どうすればいい?

集合住宅(アパートやマンション)に住んでいる方は特に注意が必要で、管理会社から使用の許可が出るまでは、水を流さないほうがいいようです。

とはいっても、震度5以上の大きな地震の場合は、配管や下水管の損傷の確認・復旧に時間がかかったり、そもそも災害時に問い合わせの連絡がとれるのかという心配もあります。

災害時のトイレの対応についてマンションの規約で決められていることがあるかもしれませんので、一度確認してみることをオススメします。マンションによっては、災害時に仮設トイレを備蓄しているところもあります。

地震直後のトイレ対策

避難所のトイレを使う

1つは避難所のトイレを使用するということです。水を流して他の住民に被害が出る心配はありません。

マンションによっては災害用に仮設トイレを備蓄しているところも増えてきています。ただ、集合住宅は多くの人が使用するので、トイレを使いたいときにどれほどスムーズに使用できるか分かりません。

簡易トイレを使う

もう一つは簡易トイレを使うということです。

すぐに仮設トイレが設置されるとは限りませんし、避難所のトイレも万能ではないので詰まりが起きて使えなくなることもあります。

また多くの人が使うので、衛生面でも心配が残りますよね。

特に自宅避難の場合、避難所やコンビニなどにトイレをしにいくのは大変です。長蛇の列ができていたりすることも多く、トイレを我慢すると体調を壊すこともあります。

前もって簡易トイレを多めに準備しておいて、いざというときに使えるようにしておきましょう。

簡易トイレの準備は防災対策の必須項目だと思います。

簡易トイレのストックを!

簡易トイレは、「自宅のトイレにそのままかぶせて使うもの」と、「便器がついているもの」の2つの種類があります。

自宅避難の場合は、そのままかぶせて使うタイプの方が便利です。

選ぶ際に気をつけたい3つのポイント

簡易トイレを選ぶときは、以下の点に注意するといいと思います。

消臭性が高いもの

特に重要なのが「消臭性」の高さです。

ゴミの回収があるまで一定の期間は汚物を保管しておかなくてはならないからです。自分だけでなく近隣の住民のことも考え、消臭性には気をつけたいところです。

密閉性の高いボックスを用意し、汚物袋を保管しておくのがいいですが、ニオイの漏れを完全に防ぐことは難しいかもしれません。

凝固までの時間が短いもの

汚物を処理するためには、凝固剤を使用します。

凝固剤が固まる速度が早ければ早いほど、用を足した直後の消臭性が高くなります。

簡易トイレにセットでついているものもあれば、凝固剤のみの販売もあります。凝固剤のみを購入する場合は、別で袋を用意する必要があります。

個人的には強力な凝固剤+消臭性の高いゴミ袋を用意すると既存の簡易トイレセットよりも良いものが準備できるのではないかと考えています。

処理がラクなもの

ゴミ袋が、透明や半透明のものはオススメできません。犬や猫のフンとはまた違うので見た目も気になりますよね。

たとえ自分や家族の汚物とは言え精神的にキツイです。袋は黒いものを用意しましょう。おむつ用の袋などは消臭性も高いものがあるので、それを使うという手もあります。

どれくらいの量が必要?

1日8回トイレに行くとして、7日分のストックで56回分/人

4人家族であれば

8回×7日間×4人=224回分…

おそろしい量です。毎回のことですがストックの量を考えると気が遠くなります。

妊娠中の方は頻尿になることも多いので、1日にトイレに行く回数が増えることも考えられます。1回1つの使用が原則ですが、頻繁に行きたくなり、量も少ないなら何回分かをまとめてもいいかもしれません。

オススメの簡易トイレ

コクヨの非常用トイレ 防災の達人

30回分あるので、これを1人2セットと考えれば、用意できそう…かな?

お値段はしますが、場所をとらず保管できるので置いておいて損はないと思います。

ニオイが少なく、袋の結び目が三角形になっているなどの使いやすい工夫がされています。使用後の汚物の袋をまとめる袋が付属されているのも嬉しいです。

そのほかに必要なトイレ用品の備え

ペットのトイレシート

犬や猫を飼っている人は、トイレシートも多めに用意しておきましょう。ペットも、災害時に不衛生な状況にあるとストレスを感じてしまいます。

吸水性が高く、かつ薄いものを用意しておけば、ゴミもかさばらずに済みます。

トイレットペーパー・生理用品・おむつを多めに

簡易トイレと同時に、必要なのが「トイレットペーパー」ですよね。

トイレットペーパーがなくなってからストックを買い足していませんか?

たまたまストックが切れかけた時に大地震が起きたら悲惨ですよね。用を足した後に拭けないのはとてもストレスです。

日頃からなるべく多めに用意しておけばその心配は防げます。高齢者や乳幼児がいる場合はもっと多くの備えが必要になります。

生理用品おむつ1ヶ月分は余分に用意しておくようにしましょう。

まとめ

簡易トイレは、断水時、自宅で避難をする際にとても役に立つアイテムです。

生理現象を無理に我慢すると体調に影響が出ることもありますので、ぜひ用意をしておくことをオススメします。

そして購入したら、1回分使ってみるといいと思います。そこで消臭性や使い勝手が気になったら他のものを探すというのもアリです。

簡易トイレが気になっている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!