自分の会社で行われている防災対策を知っていますか?
会社員はオフィスで過ごす時間が長いため、オフィスで被災する可能性は十分に考えられます。
私が勤めていた会社では、防災対策は一切取られていませんでした。
備品の固定や、災害用の備蓄も全くしていませんでした。
正直、組織や上司の防災意識が乏しい会社では、防災対策がされていないことが多くあります。
今日はオフィスの防災対策についてお話したいと思います。
Contents
転倒防止の対策をしていないのは危険!
パソコンを固定する
オフィスではパソコンが設置されているところが多いかと思います。
パソコンやキーボードは、粘着マットを使い、地震による転倒防止の対策を行っておきます。また、パソコンの背面とデスクを耐震ベルトでつないでおきます。
粘着マット+耐震ベルトの2つを組み合わせることで、転倒防止の効果は増します。
また、パソコンのデータバックアップは、頻繁にとっておきましょう。災害時に停電し、重要なデータが消えてしまわないように、日頃から定期的にバックアップをとっておくことが大切です。
棚やコピー機の転倒防止対策を
オフィスの家具・家電はどのようなものがありますか?
本や資料の入った棚や、コピー機などがある会社が多いのではないでしょうか。大きい地震がきたら、それらに押しつぶされてしまう危険もありとても怖いですよね。
それらは設置する位置を確認し、転倒防止対策を行ったほうがいいです。以下のポイントを参考に、オフィスの家具を見直してみてください。
- 出入り口付近には何も設置しない
- コピー機はアジャスターをつけ、キャスターはロックする
- 棚を突っ張り棒やベルトを使い、壁に固定する
- 棚の中身が出てこないようにロック機能のあるものを使う
- 棚の上には何も置かない
避難経路の確認をする
会社によっては、入社時に避難経路や非常用階段の使い方などについて説明がありますが、全ての会社で行われているかと言えばそうではありません。
会社で説明がない場合でも、自分で確認して把握しておくことが重要です。
非常階段の場所を確認する
非常階段は、避難用の階段のことです。建築基準法施行令第122条で規定されており、「火災時などに火炎や煙の侵入を防ぎ安全に避難できることを目的とする階段」と定義されています。
非常階段に物が置かれている場合はすぐに撤去しましょう。オフィスビルの階段の踊り場でいろんな備品が置かれているのを見ることが稀にありますがとても危険です。
非常階段を物置き代わりに使っていたため、火災が起きた際に逃げ遅れ、死者が出たケースもあります。
消化器の位置と使い方を知る
オフィス内や、廊下など、消化器がどこに設置されているか知っていますか?火災が起きたとき、一人ひとりの行動で火災が防げることもあります。
消化器の位置だけでなく、使い方も知っておくと安心です。
防災訓練などで経験しなければ、使ったことがないと思います。
消化器の使い方を参照に確認しておきましょう。
非常用の備蓄のススメ
水
地震などの断水に備えて、1人あたり3リットル(1日分)が目安です。3日分の備えがあると望ましいです。会社で用意してもらうことが難しい場合は、自分の分は自分で用意しておきましょう。
長期間オフィスに置いておくことも予想されます。期限切れを防ぐために、長期保存のできるものがオススメです。
食料
食料も3日分の備えがあるといいです。会社で用意してもらう場合は、3日分より少し多めにストックしてもらうといいと思います。
個人で用意する場合は、簡易的な食料がオススメです。オフィスでストックしておく食料を選ぶ際に参考にしてみてください。
個人で用意する場合は
・すぐに食べられるもの(缶に入った菓子パンなど)
・においの少ないもの(オフィスでは周りのことも気になりますよね)
・お菓子などカロリーの高いものがオススメ
救命道具
怪我をしたときに緊急対処として、包帯や消毒薬などが入った救急箱を準備しておき、オフィス内で安全だと思われる場所に保管しておきましょう。
いざという時に使えるように、救急箱の場所や使い方は会社にいる人間全員に共有し、定期的な点検を行います。点検では、足りないものはないか、使用期限の切れているものはないかなどを確認できるといいですね。
避難場所を知っておく
自分のオフィスの近くの避難場所を把握しておきましょう。できれば、場所の地図をオフィス内の目に留まるような場所に掲示しておくといいと思います。社員全員がバラバラに逃げることを防ぎ、火災などですぐに避難が必要な場合でも、すみやかに避難場所に向かうことができます。
個人で備えておく防災グッズ
くつ
通勤で使っている靴は、走るのに適しているものでしょうか?もしもヒールなどで日中過ごされているという方は、オフィスに一足スニーカーなどの走りやすく、脱げにくい靴を置いておきましょう。スリッパなどは脱げやすいのであまりオススメしません。
非常時にすぐに履けるように、デスクの下などにスタンバイして置いておければいいですね。
簡単な防災バック
災害用の持ち出し袋です。必要最低限の防災グッズを入れておきます。
マスク、手ぬぐい、水、非常食、ホイッスル、懐中電灯などをコンパクトにまとめて置いておきましょう。
毛布
災害時は、停電によりエアコンが使えなくなり、寒い夜を過ごすことになるかもしれません。冷え性の人はオフィスの寒さは体にこたえます。体力を温存しておくためにも、軽い毛布やブランケットを用意しておきましょう。
まとめ
今回は、オフィスの防災対策と個人で用意するグッズについてお話しましたが、オフィスでの防災対策は、会社と社員が協力して行うことがベストだと思います。
自分の会社の防災対策が気になる方は、ぜひ上司や会社の人に相談してみてください。